子どもの好き嫌い②

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 幼児期の食に関するお悩みで多いのは…

・好き嫌いが多い(偏食)
・同じものしか食べない
・食べムラがある
・食事に集中できず、遊んでしまう
・少食・丸のみする

 いろいろありますがこんな感じ。今回は「好き嫌い」について!

お食事って毎日のことですし、成長に直結するからこそさまざまな工夫をしたり、うまくいかなくて苦悩したり。。。愛ゆえに悩む親御さんもとっても多いです。親の心子知らずというかなんというか、いくら愛ゆえの工夫であったとしても、子どもとしては「いやなものはいや」なわけで…むしろ「愛ゆえに我慢する」方が不健全なわけで…そうなると大人にできることってなんなの?ってなりませんか?

朗報です。できることあります!!

偏食っ子に関わるおとなの心構え

 

 大切なことは「オトナにできるのは準備するところまで」「食べるかどうかは子ども次第」
まずは、ここを受け入れることかなと思います。食わんときは食わんのです!
 
 その上で、目的を見失わないこと。
そもそも子どもたちに食事を与える目的はなんでしょう??
 美味しく楽しく食べてほしいですよね。にっこり喜んでほしいですよね。お腹満たしてあげたいですよね。とはいえ、これっていちばんの目的ではないのです。

 目的は生きるため、成長のため!
必要な栄養を発達に応じたかたちで与えることが大切なんです。
 当たり前のことを言うようですが子どもたちは成長期真っ只中。成長のためにはどうしたって成長のための材料が大量に必要なんですよね。そうです、大量に必要です。

 子どもが食べられるもののなかで成長の糧となる「食事」をどう準備するかがオトナのチャレンジ。そうはいってもひとりでやるには疲弊、待ったナシ!疲弊回避のご提案は私の得意分野です。

 食べる日もあれば、食べん日もある。食べんのかと思えば、好きなものはたくさん食べる。昨日の好物も今日は拒否。子どもって本当に自分に素直…!!
 この素直さを伸ばして磨いていきたいものですね!

必須の栄養素「たんぱく質」

 食べたり、食べんかったりとままありますがいちばん見てほしいのは「たんぱく質」摂れてますか??(肉類、魚介類、卵、大豆と大豆製品、乳と乳製品)ここです。

 野菜を食べないとかそんなことはさておきたんぱく質!!意識したいのはこっちです。

 もし、あまり好んで食べないようであればどの種類、どの形状、どの味付けなら好んで食べられるかを探してみましょう。

 汁物なら摂れるかも。茶碗蒸しならイケるかも。卵焼きは?焼き鳥は?ハンバーグは?唐揚げは?生姜焼きは??塩焼きは?刺身は?いろんな食材、いろんな調理法であれこれ試してみる。

 子どものいまの「好き」を見つけましょう!
 
 このとき「お母さんが喜ぶから食べる」「褒められるから食べる」にならないように注意を払う必要があります。自分のために食べてほしいですもんね。
 
 あくまでも成長に必要なたんぱく質を美味しく摂るために、好きを見つけるためにやる。それでもどうしても食べたがらないのであれば「消化管のはたらき」に目を向けていきましょう!

食べるためのこころとからだの準備はできているか


・丸飲み
・いつまでも噛んで飲み込まない
・片側だけで噛む
・前歯でかじり取らない
・子リスみたいにちみちみ食べる

 そんな食べ方をしていたとしたら「お口の機能」にまだまだ伸び代があるってことです。

 口腔機能を育てるためにいろんな遊びを取り入れてみるのもとってもいいのですが、まずは現状把握のためにも子どもの口腔発達を専門にしているクリニックに診てもらうのもオススメですよ。

 その上で、その子に合っているアプローチができると理想的ですね!

 ちなみに我が家の2歳児の場合だと、緊張強めなので、お口のなかのマッサージタイムを大切にしています。それから、いろいろな食感・かたちのものを思う存分に楽しく食べていただく!ここも大切にしています。

 機能を発達させていくためになによりも大切なのは「楽しいこと」「心地いいこと」
子どもたちは喜びのなかで学ぶのです♡

胃腸機能はどうかな?という視点

 胃腸が重かったり、疲れていたりするときは大人でも食欲が湧いてきませんよね。

 交感神経(昼の神経 / 活動の神経)に傾きすぎているときも、胃腸機能のはたらきが抑えられることによって、お腹がすかなくなることがあります。

 子どもたちも同じく胃腸の状態次第で食べムラや偏食につながることがあります。
 見るからに調子が悪そうではなかったとしても、慢性的な胃腸の疲労は食欲不振につながります。年中、食欲が湧かない子もいます。そのくらい胃腸機能が落ちている or 育ってない場合があります。

 活発すぎる子も交感神経優位であるがためにお腹がすかず、ごはんよりも遊び!となっている場合もあります。

 一概には言えませんが

・胃腸機能はよく働いているかどうか?
・自律神経は整っているか?

 ここは見逃せないポイントです。

 「腸ケア」「腸活」かなり流行って、よく耳にするようになりましたよね。

 『乳酸菌を入れること=腸活』と思われているケースもあるようですが、実はそれってとてももったいないことなんです。
 

 腸ケアのスタートは「胃腸の負担となるものを入れないこと」まずはここです。

 胃腸の負担となりやすいものは…

・酸化した油脂
・グルテン(小麦たんぱく)
・カゼイン(乳たんぱく)
・精製された砂糖(上白糖)
・カフェイン

 などなど、子どもに人気のメニューやおやつの定番として登場しやすいものばかり…!!
それから、冷たい飲食物も胃腸の負担となりやすいものです。

 絶対に食べさせないぞ!ではなく身体(胃腸)の状態に合わせて日々、選んでいきたいものですね。胃腸の状態は「便」が教えてくれますよ♡身体からのお便り、受け取っていきましょう!

栄養不足じゃないかな?という視点

 食べムラや偏食には、なんと!栄養不足も関わっているんです。

 例えば

たんぱく質不足 →消化液(唾液や胃酸)の分泌低下につながる。そのため食欲不振になりやすい。
鉄不足 →消化液の分泌低下によりパサパサしたものが苦手。冷たいものや甘いものを欲しがる傾向
亜鉛不足 →味覚の異常につながる。

 この3つ、食べムラ・偏食の場合に不足が気になる定番(?)栄養素です。


 栄養フォローのためのオススメ食材は

レバー(できるだけ質のいいもの)
ボーンブロススープやお出汁(骨・いりこ・かつお・あご)
たまご

 +適量の炭水化物(ごはん推し!)

 これらは偏食や食べムラがなくてもオススメしたい食材です。家族みーんなで食べるのが理想的!

 レバーは、解毒の臓器、肝臓。だからこそ、できるだけ質のいいものを選びたいところですね。ちなみに私はグリーンコープ生協で取り扱っている秋川牧園さんのレバーが大好きです♡
 塩レバーにしたり唐揚げにしたりニンニク醤油やカレー風味で味付けしたりハンバーグに混ぜたり週2回は食卓に登場してます。

 栄養不足→偏食→栄養不足の加速…どう転んでも悪⭐︎循⭐︎環!
だからこそ、美味しく栄養を摂り入れる工夫は意識していきたいところですね!吸収のためにはリラックスも大事ですよ。

自律神経は整っているか?という視点

 消化は自律神経の影響を大きく受けます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」のふたつがあります。

 交感神経は、からだを活発に動かすときに優位になる昼の神経。
 副交感神経は、休息の神経。夜の神経。消化吸収を促す神経です。


 副交感神経が優位のときに消化吸収の機能はよくはたらきますが、ストレスなどによって交感神経が過剰に刺激され、自律神経が乱れることによって消化機能が落ちてしまいます。

 そうなると、食欲自体が湧かなくなってしまうんです。

交感神経が優位な状態が続くと、感覚器官も過敏になりがち。食感や舌触りにも過剰に反応するばかりか、そもそも消化液も十分に分泌できなくなってしまいます。

 刺激が多い現代社会、知らず知らずのうちに交感神経優位の興奮状態になっていることが少なくはありません。だからこそ、緩めてあげる必要があるんですね。

 子どもたちの自律神経をうまくはたらかせるためには、なによりからだからのケアが第一!
栄養・睡眠・休息、そしてなにより楽しく遊ぶこと。それから、大切な人とのスキンシップの時間も!

まとめ

 いろんな視点から「偏食」をみてみました。
「なんで食べないんだろう」と理由がわからないままだと、どう対策していいかもわからずに苦しいのではないかなと思います。だけど、理由がわかると対策をすることもできます。どうしていいかわからない、その状態より少しでも気持ちが軽くなりますように。
 そして、子どもたちに必要な栄養を大人にとっても子どもにとっても無理なく得られますように。

 できることを無理なく継続することが改善への近道。
今回はまとめて書きましたが、改めてひとつひとつを丁寧にまとめますね!

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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