なにを食べるかよりも大切なこと

カラダのために、と「なにを食べるか」を意識している方でも見落としがちなこと。
それは「栄養を摂り入れる」ということ。

口の中に入れる=からだの中に入れる、ではないんですよね。

人は食べたものでできているとは言いますが、もっと言えば消化吸収したものでできているんです。

同じじゃないの?って思いますよね。

それがまったくもって同じじゃないのです。

消化吸収でからだのなかに摂り入れる

 口から肛門までを繋ぐ1本の消化管。

この消化管の内側は「身体の外側」というふうに捉えます。ちくわや土管と同じですね!

 消化管の中を通ってもそれはまだ、からだの外側。だからこそ、食べたものをいかにからだの中に入れるのか。「消化・吸収」の観点がとっても重要なのです。

 栄養計算のその先が大切、ということ!

 消化吸収といえば「腸活!」のイメージがあるのではないでしょうか?

 紀元前、医学の父ヒポクラテスも「すべての病は腸から始まる」という言葉を残しています。それは現代にも通じる考え方です。腸が健康であることが、全体の健康にも繋がっていくんですね。

 大切な腸を整えるためにも、上流であるお口から整えていくことをオススメしています。掃除の基本は上から、ですもんね!

 繰り返しになりますが、口から肛門までは1本の管で繋がっています。約9mのこの長い消化管を上から下までキレイに整えていきましょう!

よく噛むことが消化の始まり

 まずは「よく噛むこと」が大切です。

子どもの頃に「よく噛んで食べよう」と言われたことがない人が日本に果たしているでしょうか?

 とってもとっても大切なことなのに、なかなか身につかない「よく噛む」

 口で言って聞かせても効果がないことは私で実証済みです。幼い頃、どれだけ「噛みなさい」と言われたか…笑 飲み込んだ後に言われても…って思っていたことを思い出します笑

 さて、消化吸収のスタートは噛むこと。

 噛むのが足りないと十分な唾液も分泌されません。

 よく噛まないままごくんと飲み込み胃に送っても胃は困っちゃいますからね。

胃が十分に消化を進めるためにも「よく噛むこと」は必須。意識して習慣化していきたいものですね!

 

よく噛めるお口の状態を早めに整えること

 そもそもからだの感覚は人と比べようがないものです。なので、噛むこともそうなのですが、噛めるお口の状態なのかどうかは比較のしようがないわけです。食べることができているのであれば、当たり前に噛むこともできていると多くの方が思っています。もちろん私もかつてはそうでした。

 歯科医院でも勤務していることもあり「何を食べるかも大切だけど、食べられるお口の状態かどうかはもっと大事だな」と実感しています。大人はともかく、子どもたちのお口が食べられる状態なのかどうかは残念ながら素人目にはわからんのです。可能であれば、早い段階から口腔発達をみてくれる歯科医院を受診することをおすすめします。離乳期のうちにぜひ!

 顔の成長は5歳頃までに40〜45%、9〜10歳頃までに80%といわれています。完成する前に、できるだけ早い段階で適切なアプローチをしてあげることがよく噛めるお口を育てることにも繋がります。「よく噛んで食べようね」と言うこと以外にもできることがあるのは希望の光ですよね♡

 

消化吸収の結果はお便りにあらわれる

 排泄物こそが《からだからのお便り》です。

 いちばんわかりやすいのはうんち(大便)、それからおしっこ(小便)。それ以外にも排気(ゲップ)やおなら、汗からもからだからのサインはあらわれています。

 便の調子がいつも快調な人、快調だったり不調だったりする人、だいたい不調な人…さまざまかと思います。では、なにが違うんでしょうか?

 しつこいようですが、消化管は1本の管。

 噛むことから始まる消化吸収がスムーズに行われたか、腸内環境の状態はどうか、こういった違いが排泄にあらわれてくることがイメージできるのではないかと思います。

 なので、トイレで排泄をして一瞥もせずに流すなんて…未読無視のまま削除するみたいなものだと思いませんか?じっくり見て、お便りからのメッセージを受け取って、行動で応えていきたい。そう思いますがいかがでしょうか?

 どんなお便りがどんなメッセージを携えているのかはまたいずれかの機会に。

何はともあれ、大便・小便にお便りの漢字をあてたセンスに敬意を表します。

最後に

 なにを食べるかももちろん大切!それと同じかそれ以上に「消化吸収」にも意識を向けるとからだが喜ぶのを感じていただけるのではないかなと思います。今回のブログは食が細いこどもにも当てはまる部分の多いものとなりました。栄養をからだのなかに摂り入れる!そんな視点で食を選ぶきっかけとなりましたら嬉しいです。

 それでは、また。

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