よく噛んで食べていますか？と問われて、YESと答えられる人はどれだけいるでしょうか？
かくいう私も意識していないと早食いになりやすい方です。意識しているからよく噛みます。
だから、早食いになることは滅多にありませんと言えたらいいのに！笑
よく噛むことを意識しているのは本当ですが…まぁ、早食いになっちゃう日もありますよね。とはいえ、やっぱりそれはもったいない！
噛まないことでなにがもったいないのか
噛むことで得られるメリットを知ればきっと今日からよく噛みたくなるはず！
毎日、毎食はできなかったとしてもゼロよりは絶対にいいはず！
何度だってお伝えしたい「よく噛んで食べましょう」
だって、めっちゃ大事なことですから♡
「よく噛んで食べる」の現状
ご家庭でも、保育園でも幼稚園でも子ども園でも、小学校でも口を揃えて「よく噛んで食べようね」という指導が古今東西、今も昔もなされている現状。
その多くが「よく噛んで食べようね」と言っている側がよく噛んでいない事態に。そして、言われる側の多くもよく噛めていない。何度伝えても誰も彼もがよく噛めていない。だって、たいして噛まなくても飲み込める食べ物ばっかりなんだもの！硬いお肉より柔らかいお肉が喜ばれ、魚の干物よりサーモンの刺身が好まれる。ご飯よりもパンや麺が好き。こんなにもたいして噛まずに食べられる美味しいものであふれている！
それに、よく噛む練習も習慣もできてないんだもの。
（ここのアプローチは乳幼児期から大事にしたいところ）
１口３０回噛みましょう、という指導も聞いたことがあるかと思います。その１口の大きさの目安は聞いたことがない方がほとんどではないでしょうか？
１口３０回噛むために色々なアイディアが出されました。カレンダーを見ながら１口ずつ噛むとか、「ありがとうございます（10文字）」を３回、心で唱えながら噛むですとか。
これは実際に現場で使われている指導ではありますが、個人的にはどうにもおすすめしたくはありません。なぜなら、気持ちが食事に向いていないからです。よく噛むために食べているのか？その食べ方で食事は本当に美味しいのか？私はそんな食べ方をするのは嫌だ！笑 食事は楽しみたいですもんね。
よく噛んで食べるために
さて、よく噛んで食べるために必要なことがいくつかあると考えます。
- 「よく噛む」ことで得られる恩恵を知ること
- 「よく噛めた状態」がどんな状態を指すのかを知る
- よく噛んで食べることを体験する
- よく噛む余裕がないときにできることを知る
- 噛む、という機能について知る
「よく噛んで食べる」
とっても大切なことなのに、それがなぜ大切なのか全然伝わってないように感じませんか？
この項目のひとつひとつを今後、丁寧にお伝えしていきたいと思います。
今回はこのなかからタイトルの通り《よく噛むの よく ってなんなのか》についてまとめます。
よく噛んで食べる、の「よく」ってどんな状態のことなのか
結論から言うと
食べ物を噛み砕き、唾液と食べ物を十分に混ぜ合わせた状態を「よく」と表現します。
目安としては《離乳食くらい》のどろどろ状態が理想。あくまでも理想。
試しにぜひどろどろ状になるまで噛んでみてください。途中で飲み込みたくなるのをグッと堪えて噛み噛み噛み…。味の変化を楽しみながら、ゲーム感覚でご家族いっしょにやってみるのもいいですね。
唾液が十分に分泌され、食べ物を唾液で包んで飲み込むことによって「胃」がとっても喜びます。
強酸で食べ物を溶かすことで名高い胃ではありますが、限度というものがあるのです。その上、日本人は世界的にみても胃酸の分泌が弱い民族だとわかっています。だから、日本の伝統的な食事は見た目に美しくちょっとずついろんなものを食べるスタイルなのかも、と感動しますね！
「いただきます」をすることは、食材や作り手、育む地球への敬意と感謝。そして、我が身へ「今から食べ物が入ってきますよ」と知らせるものであるのではないかと思います。
そんなわけで、効率的で負担のない消化吸収のためにも「噛む」ことはとても大切です。
まずは最初の１口だけでもいいので、どろどろ状になるまで噛んでみませんか？？
味の変化や食感を意識して楽しんでみましょう。
噛めば噛むほど美味しくなるのは、唾液が十分に出ることで味を構成する物質が味を感じる細胞（味蕾）に届くから。この頃は、刺激的で「飛ぶような美味しさ」が喜ばれる傾向にありますが、やっぱり基本は滋味深い美味しさを身体に与えてほしいところです。
噛むことで物理的に食べ物を噛み砕く（物理的消化） × 唾液（化学的消化）
この組み合わせが消化の開幕宣言チーム。どちらかかたっぽだけでは不十分！そんな最強タッグです。
意識ひとつで活用できる最強タッグ、ぜひ味方につけてほしいなと思います。
最後に
人は食べたものでできている
もっと言えば消化吸収したものでできている。
消化吸収の始まりである「よく噛んで食べる」ことを意識するかどうかで胃腸含め全体の調子が上がっていきますよ。お金もかからず、手間もさほどかからない。必要なのは意識するだけ！これがいちばん難しいといえばそうなんですが笑
意識せずともよく噛んで食べられる状態をいっしょに目指していきましょう〜
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